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無題23

前回からまた一ヶ月…

もう少し頻度を上げないと、誰にも見てもらえなくなりますね。

まあ、それはそれで良いのか… フィナムさんには怒られそうだけど…笑

 

 

 

 

先週のお話。

赤木明登さんからお知らせをいただき、原田マハさんとのトークショーがお近くの川村記念美術館であるとのことで行ってきました。川村は5回目くらいで、本当に大好きな美術館。

 

美術館ではいま『絵の住処』というテーマで、川村の所蔵作品と空間をテーマに展示していましたが、それにしても改めて川村のコレクションは本当に素晴らしいなあと。

ピカソやモネといった近代絵画から始まり、ロダンブランクーシの彫刻、前衛芸術の部屋にはクルト・シュベッダーズ、マンレイ、アルプ、そして川村が誇る作品マーク・ロスコフランク・ステラの他、デビッド・スミス、ポロック、リー・ウーファン、トォンブリー、ロバート・ライマン、イヴ・クライン、ウォーホル、ウェッセルマン、カルダー、パナマレンコ、、、

こんな良質な現代アートが文脈に沿って見れるところはそうはありません。まだ行ったことが無い方は是非行って頂きたい美術館です。そして何と言っても環境が最高です。

 

 

と話しが逸れてしまいましたが、赤木さんと原田さんの対談は、川村所蔵のロスコのシーグラム壁画ををテーマにしたもの。お二人とも著書の中で、ロスコを扱ったことからこの対談が実現したそうです。

 

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ロスコ以外で印象的だったお話は、赤木さんが作る器は、あくまでも『普段使いのもの』であり、『作品』ではないと。アートであれば、個人の『様々な想い』を作品に込めるけれど、自分の作る物はそういう『作家性』を排しないといけないのだと。

そのお話を聞いた原田さんが、描く絵をまるでイラストのようだと批判され当時誰にも相手にされなかった印象派の画家は、権力者や金持ちの為の肖像画なんかを描いてお金を得るといった売るための絵は一切描かず、極限の貧しい状況でも、彼らはそういう苦しさを絵に出さず、あんなに美しい絵を描いたのだと、赤木さんの器作りの考えとリンクするというお話がとても印象に残っています。

 

 

今は個性が大事にされ、個人が様々な発信も出来る時代ですが、上辺の個性も沢山溢れているように感じます。目立たずとも、その裏に大きな想いや情熱を持った人たちも沢山いるということをきちんと頭に入れておかないといけないと思いますし、僕自身もそういう人が作るものを、きちんとした形で世に出すお手伝いをしないといけないんだと、お二人の対談を聞いて感じました。

 

 

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赤木さんのこちらの本、素晴らしかったです。

 

(はたなか)