カスティリオーニ

f:id:hynm_hatanaka:20150517104103j:plain

突然ですがこの椅子。見たことあるひとも多いとは思いますが、僕が数ある椅子の中で特に好きな椅子の一つです。

(更に言うと、復刻よりもオリジナルが好きです。座面が、復刻とオリジナルでは大きさや形状が違い、やっぱりオリジナルの方がしっくりくる、、)

 

そして好きなデザイナーは?と聞かれると、この椅子をデザインしたアキッレ・カスティリオーニと答えます。

 

カスティリオーニと言えば、このMezzadroに代表されるレディメイドシリーズなどがフィーチャーされることが多く、そういった奇抜なデザインばかりが目立ちがちですが、実はカスティリオーニは、作家性は極力無くして、使い手の立場に立ったデザインしたプロダクトをたくさん残しています。

 

僕が大好きなカスティリオーニが残したプロダクトの一つが、KRAFT社のマヨネーズのノベルティとしてデザインしたスプーン。(現在はAlessiからリリースされてます)

f:id:hynm_hatanaka:20150517104147j:plain

瓶の首や底の部分まできれいにすくいとれるように、瓶の形状に合わせてスプーンをデザインするという、ありそうでなかったデザイン。まさに使い手のことを考えたデザインのひとつだと思います。

 

巷ではたくさんお洒落なものや見栄えのよいものが並んでいて、最近だと"シンプル"や"クラフト"なんかも、ものを売るための文句として消費されていく始末ですが、カスティリオーニのように、「デザイン=世の中を良くする手段」として、考え、行動し続けたところが僕がカスティリオーニに惹かれる理由です。

 

そのカスティリオーニのことについて書かれた多木陽介さんの本が、本当に素晴らしくおすすめです。デザインに関わる人だけでなく、どんな人にも読んでもらいたい一冊です。

f:id:hynm_hatanaka:20150517104209j:plain

Amazon.co.jp: アキッレ・カスティリオーニ自由の探求としてのデザイン: 多木 陽介: 本

 

この本の中で特に僕が共感を覚えた部分が、カスティリオーニが

「好奇心⇒観察⇒分析⇒さらなる探求」という、思考を常に重んじていたということ。

 

まずは好奇心をもって色々なものを見れば、そのモノ自体を観察する。そして観察からより深く分析をし、分析していく過程でまた他のものが気になり、さらに色々なものを探求しだす。。

こういった思考のスパイラルは、自分で「物事を考える」ということを癖づけるためにすごく重要なことだと僕自身も感じます。

先日のブログでも書いた通り、いまは答えに行き着くまでが簡略されすぎている時代、こうした自分で考えるということが本当に大切だと思っています。

 

余談ですが、この本の帯に深澤直人さんが文を寄せていましたが、深澤さんが館長をつとめる日本民藝館でいま開催されている「愛される民藝のかたち」もすごく良かったです。

http://www.mingeikan.or.jp/events/special/index.html

f:id:hynm_hatanaka:20150517113753j:plain

 

と、ちょっと堅いブログになりすぎました笑

それではみなさん、良い日曜日を!

 

(はたなか)